滋賀県は、昔から薬草の種類が豊富で、薬草栽培に適した風土、自然環境に恵まれていました。とくに、Xinobi(シノビ)が活動する甲賀市は、甲賀忍者の甲賀忍術から派生したとされる製薬技術により、“薬のまち”として知られています。
江戸時代前期の日本の忍術伝書 「万川集海」には、忍者たちが薬草を育て、独自で加工しさまざまな生薬を生み出していたという記録が残っています。
温暖な気候である甲賀では、薬草が自生しています。この地を活かした甲賀忍者は薬草の知識を身に付け、常備薬や生薬、兵糧丸をはじめとする栄養豊富な忍者食をつくっていました。また、くすりの調合法を応用し、火薬や狼煙(のろし)など、当時最先端技術であった火器をつくっていたと言われています。甲賀忍者の戦いや諜報活動の背景には、薬草の存在があったのです。
私たちXinobi(シノビ)は、『薬草をもっと身近に。』というコンセプトのもと、甲賀忍者ゆかりの地で、安心で健康的な生活の支えとなる薬草を栽培しています。
Xinobi(シノビ)という名前は、17世紀に刊行された「日葡辞書」が由来です。当時、イエズス会が編纂した日葡辞書により、「忍」の存在が世界に広まりました。
当時のように、Xinobi(シノビ)がつくる薬草が世界中に広まり、「甲賀・忍者・薬草」が注目されるようにという想いを込めました。
Xinobi(シノビ)が栽培する薬草は、「ジャンボニンニク」と「高麗人参(和名: オタネニンジン)」の2つです。
ジャンボニンニク(学術名: エレファントガーリック)を加工したものが、黒忍にく。従来の黒にんにくと比べてその名の通り、一粒が3~5培も大きいのが特徴です。また、ジャンボニンニクを中温度で約4週間熟成することにより、多種のアミノ酸が生成され、口当たりがマイルドになり甘味が段違いです。
高麗人参は、朝鮮人参やオタネニンジンとも呼ばれる、ウコギ科の多年生植物です。栽培が難しく、古くから高値で取引されていたため「漢方の王様」ともいわれています。始皇帝や楊貴妃、徳川家康をはじめ、時代を代表する偉人たちに重宝された稀少価値の高い薬草です。「高麗人参七効説」と呼ばれるほど、幅広く健康効果が期待できます。例えば、「低血圧・貧血・動脈硬化予防」「ストレス緩和」「冷え性改善」「美肌効果」があります。
捨てられる予定の古い茅葺を発酵させ、薬草を育てる「発酵有機堆肥」として再利用しています。茅葺を堆肥として土に還すことで自然の循環を促すと同時に、薬草の持続可能な栽培に取り組んでいます。
まちで出る建築廃材を木材チップにし、商品発送時の「緩衝材」として使用しています。オンラインショップの普及に伴い、商品の発送が増え、段ボールや緩衝材などの資源の再利用に注目が集まっています。そこで私たちXinobi(シノビ)は、無駄な資源を使わず、木材チップを緩衝材として再利用しています。商品を開封する際、木材の香りも一緒にお楽しみいただけます。
「薬草で“活力生活”。輝いて100歳越え。」
最近「人生100年」とよく云われますが、「活力」あっての100年とはいうまでもありません。幸い当地は、持続して活力を養う薬草栽培の伝統があり、私どもも「ジャンボニンニク」「高麗人参」「クコ」「山ワサビ」を育てております。目下のところ「ジャンボニンニクの六次化」として黒ニンニクを商品化しました。さらに黒ニンニクの七次化商品として「バター」「ゼリー」「ジェラート」「ビール」「ワイン」などを、地元の加工業者さんと共同開発しております。これらの産物によって、皆様の“活力生活”のお役に立てれば幸いです。
代表社員 井口 雄三